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【現地レポート】大会1日目 女子・予選リーグ「スポーツは感動を与える」

2017年8月24日

 日本の最南端・沖縄県を舞台に開幕した「平成29年度全国中学校体育大会 第47回全国中学校バスケットボール大会」。女子の予選リーグは、那覇市民体育館と沖縄県立武道館の2会場で行われ、外の強い日差しにも負けないくらい、体育館では熱い戦いが繰り広げられました。

 その予選リーグでは接戦も多かったのですが、その一つ、ともに昨年大会では3位となった東海覇者の名古屋市立長良と九州3位の北九州市立二島との一戦は、終盤までもつれる展開となりました。

 昨年、好成績を残している両チームですが、長良は172cmの④大野 花菜選手、168cmの⑤安井 柚葉選手、ガードの⑥島田 望歩選手と、3選手が昨年からのスターター。そこに171cm⑥江坂 綾莉選手も加わり、上手さがありながらも高さのある布陣。対する二島は、昨年のスターターが⑭中園 陽菜乃選手(170cm)のみで、主軸を担うのは153cm⑦中村 理瑚選手、159cmの⑰齋藤 風香選手、164cmの⑱池下 陽菜選手と、長良と比べるとサイズダウンしてしまいます。

 しかし試合では、長良に離されそうになるところを二島は何度もしぶとく食らいついていき、前半を終えて5点のビハインドも、第3ピリオド終了時には、その差を2点に詰めます。すると、第4ピリオド終盤には要所でシュートが決まり逆転に成功。さらに勢いを増した二島は、その後も攻撃的なディフェンスから速攻のチャンスを作るなど、最後の最後で長良を引き離し、67-60で勝利しました。

クラッチからのシュートなど、高い技術も見せた二島⑭中園 陽菜乃選手

クラッチからのシュートなど、高い技術も見せた二島⑭中園 陽菜乃選手

「長良は本当にいいチームでした。ただ、最後にリバウンドやルーズボールなど目に見えない部分で、ちょっと執念が上回ったかもしれません」と、試合を振り返ったのは二島・山﨑 修コーチ。

 その山﨑コーチの指導歴の中で、「全国に10回ぐらい出させてもらっていますが、その中で一番弱いチームです」と言うのが今年のチーム。しかし、そんなことを感じさせない、激しいディフェンスや気持ちのこもったリバウンドやルーズボールは、目を見張るものがあり、身長のハンデを感じさせないものでした。そのため、山﨑コーチも、「小さくても、小さいプレイヤーが夢を持たないといけません。小さくてもやれる。選手たちは本当に頑張りました」と、手放しで選手たちの奮闘を称えていました。

11年前には木屋瀬中(男子)で全国優勝。女子では昨年の3位や7年前には高見中で準優勝など輝かしい実績を持つ山﨑 修コーチ

11年前には木屋瀬中(男子)で全国優勝。女子では昨年の3位や7年前には高見中で準優勝など輝かしい実績を持つ山﨑 修コーチ

 小さい選手が大型選手に屈せず挑むといった点では、先月の「FIBA女子アジアカップ2017」で、アジアや世界の中では小さいチームながらも3連覇を達成した「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームの戦いが記憶に新しいところ。その話になると、山﨑コーチは、「私もアジアカップは感動しました。“粘る”というのは日本人の一番の良さだと感じていますし、(チームでは)小さい選手たちが粘ることで、大きな選手たちにも粘ること(の大切さ)が伝わっていくのだと思います」と、語ってくれました。

 かねがね、「見ている人が感動しないとスポーツではない」という考えの山﨑コーチは、「それは日本代表でも中学生でも一緒。勝ち負けではない、その試合を見た人が元気になるのが一番うれしいです」と、言います。

 大きな選手にひるむことなく、挑んでいった二島の選手たち。粘りに粘って勝利を掴んだ姿に、感動した人は多かったはずでしょう。その二島は、明日の決勝トーナメント1回戦で尼崎市立中央と対戦。二島と長良、好ゲームを展開した2チームは、なんと、ともに1回戦を勝ち上がれば2回戦で再戦となるだけに、1回戦の戦いに注目が集まります。

長良の選手たちも最後まで諦めずに全員バスケットで戦っていた

長良の選手たちも最後まで諦めずに全員バスケットで戦っていた

【ダウンロード】
・予選リーグ 試合結果
・女子 決勝トーナメント表

大会概要TOURNAMENT


JBAオフィシャルDVD

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