JBA

JBA

ニュース

RSS 一覧へ

【現地レポート】大会2日目 女子・決勝トーナメント1・2回戦「勝ち負けでは測れないもの」

2017年8月25日

 「平成29年度全国中学校体育大会 第47回全国中学校バスケットボール大会」の2日目は、那覇市民体育館で女子の決勝トーナメント1・2回戦が行われ、ベスト4が出揃いました。

 抽選によって組み合わせが決まる決勝トーナメント。奇しくも昨日の抽選により、互いに1回戦を勝ち抜けば2回戦で対戦することとなったのは、予選リーグで大熱戦を演じた大阪薫英女学院と陽南、そして二島と長良でした。

大阪薫英女学院と陽南も前日に続いて大激戦となった

大阪薫英女学院と陽南も前日に続いて大激戦となった

 そして、その4チームが見事1回戦を勝ち抜き実現した2度目の対戦。先に登場した大阪薫英女学院と陽南との一戦は、予選では陽南が終始リードしていたところに薫英が最後の最後で追いつき、残り9秒で決勝点を決めたという試合内容でしたが、今回も陽南がエース④佐藤 多伽子選手を中心に攻撃を仕掛けて先行してきます。しかし、8点のリードを奪って迎えた後半、第3ピリオド終盤に薫英の激しいディフェンスからの波状攻撃に遭うと、逆転を許し、その後も予選では僅か4得点だった薫英⑧西村 香凛選手に21得点を奪われて勝負あり。敗れた陽南・増田 富重アシスタントコーチは、「前半はいい感じでしたが。気持ちの問題、弱かったです」と、試合を振り返りました。

 もう一つの予選リーグ再戦カードの二島と長良との試合も、予想通り序盤からシーソーゲームに。だが、どちらも速い展開から得点を挙げていく中、抜け出したのは二島。リバウンドからのセカンドチャンスをものにし、第3ピリオドを終えて9点のリードを奪います。しかし、長良も食らいつき、第4ピリオドには3Pシュートなどで点差を縮めましたが、最後は55-51で二島が長良を振り切りました。「相手はやるべきことをやっていて、こちらはやっていなかった。二島さんを称えたいです」と長良の安藤 正コーチ。結局、陽南、長良ともに惜しくも予選のリベンジとはなりませんでしが、勝利の行方は紙一重とも言えるような接戦で、相手を最後まで苦しめていました。

二島と長良はリバウンドで勝った二島に軍配が上がった

二島と長良はリバウンドで勝った二島に軍配が上がった

 だが、“リベンジ”は終わりません。決勝トーナメント2回戦の残りの2カードは、豊野vs折尾、京都精華vs八王子一となり、昨年大会と同カードとなりました。
 折尾は、昨年と同じく決勝トーナメント2回戦で豊野と対戦。しかし、前半で13点のビハインドを負うと、後半に猛追を見せましたが、この試合41得点の⑰倉持 のりか選手が昨年に続き立ちふさがり、万事休す。エース⑧宮原 明希選手のファウルアウトも響き、昨年に続いてベスト4進出はなりませんでした。

 あと一歩で“リベンジ達成”だったのは八王子一です。昨年は決勝トーナメント1回戦で顔を合わせた京都精華にシーソーゲームの展開の中、僅かに1点リードで第4ピリオドを迎えます。しかし、第4ピリオドでは京都精華に連続でシュートを決められて52-54と僅差の試合を落としてしまいました。
 「昨年も負けていたので、リベンジはしたかったのですが、最後までは知り切ることができて良かったです」と、試合の感想を語ったのは④青野 美玖選手。青野選手は試合後、コートの外で京都精華の選手たちにすれ違ったときに「頑張ってね」と声を掛けていましたが、その表情は実に晴れやかなものでした。これは、「必ずどのチームにも終わりが来ます。私が選手たちに言っているのは、その時に納得して終われるかどうか」という、指揮を執る桐山アシスタントコーチの言葉のとおり、青野選手はやり切ったという手応えを感じたのでしょう。実際に「ファウルを気にせずディフェンスができました」とも力強く語ってくれました。

豊野⑰倉持選手と折尾⑧宮原選手は昨年からスターターとして出場。今年はエースとして全国に戻ってきた

豊野⑰倉持選手と折尾⑧宮原選手は昨年からスターターとして出場。今年はエースとして全国に戻ってきた

 特に昨年からスターターとして出場していた青野選手にとっては、同じ相手と戦うことでこの1年の成長、そしてチームとして取り組んで来たことを見せることができたのかもしれません。

 どのチームも“リベンジ”というキーワードが付いたものの、互いに全国のライバルたちの胸を借りながら切瑳琢磨する。そしてその成長を披露する場が全中なのかもしれません。本日の決勝トーナメントには、そんな勝ち負けでは図れない大切もの、“中学バスケット”の醍醐味がたくさん詰まっていたように感じました。

 さて、大会3日目の最終日は準決勝、決勝が行われます。自分たちの力を出し切って頂点へと駆け上がるのはどこのチームか。泣いても笑っても残り3試合から目が離せません。

八王子一④青野選手は最後の最後まで果敢に攻めた

八王子一④青野選手は最後の最後まで果敢に攻めた

大会概要TOURNAMENT


JBAオフィシャルDVD

JBAオフィシャルDVD